遣らずの雨とはどんな雨?

今日、先ほどまでは晴れていたのに雨が降ってきた。季節的には日本全国6月21日で梅雨入りした模様。

先日友人が来て話していったことを思い出した。

付き合っている彼女が料理をごちそうするというので一人暮らしのアパートに行った時のことである。

大好きな肉じゃがとサバの味噌煮を食べ終わり、コーヒーを飲んで歓談していると俄かに雨が降り出した。

「あら、遣らずの雨かしら」と彼女が言ったという。

友人は「今日はブルーになったから、何もやらずにこのまま帰って」。という意味だと思い込み、残念だとは思ったがそのまま帰宅したとのことである。

なんともったいないことであろうか。

ここで私は国語辞典的能書きを述べてやった。

「やる・やらず」には大きく分けて2通り意味があり、彼女とエッチをすることも俗語で『やる』とはいうけれど、雨の場合は帰ろうとする人をひきとめるかのように降ってくる雨のことで「泊まっていって。今日はHはOKよ」。と誘い水をかけているのである。

ストレートに女性のほうから「Hしよう」というのは羞恥心のために、はしたないと思い、婉曲的に「やらずの雨」と表現したのである。なんと奥ゆかしい女性であろうか。

「据え膳食わぬは男の恥」というではないか。せっかく女性のほうから私を食べてと言い寄ってくるのを受け入れないのは、男の恥だではないか。きっと彼女の瞳も雨にうるんでいたに違いない。

そんな時は「イケ、イケGO!GO~」なのだ。いただきま~す。ウシシシシと喜んでいいのだ。突撃あるのみ~。

最近の女性は積極的だし、ストレートに表現するのでわかりやすいかもしれないが、

これから遭遇するかもしれない青年諸君に次ぐ 「遣らずの雨」は「あなたを返したくない」という意思表示で肯定的にとらえるべし。

人生に、一度は言われてみたいですね。

後日談
その後しばらくして二人はめでたく結婚しました。とさ。

遣らずの雨 川中美幸


※国語小辞典
「遣らずの雨 やらずのあめ」とは

帰ろうとする人をひきとめるかのように降ってくる雨のこと。

★遣る や・る
A= 人や物を遠くへ移動させる。

人を遠くへ行かせる。 「息子を戦場へ-・る」

ある目的を与えて,人を先方へ行かせる。 「薬を受け取りに子供を-・る」 「学校に-・る」

物を先に進める。また,移動させる。 「舟を上(かみ)に-・る」 「額に手を-・る」


B=(完了するために)実行する。取り組む。意志や欲望をとげるためにする。趣味や習慣としてする。
「宿題をやる。」「やるのかやらないのかはっきりしろ。」「やりたい放題わがままをする。」「大変な事業だったが、ついにやり遂げた。」
(俗語・婉曲)(人目に憚られることを)する。犯罪や性交など。
彼女とやる。
(殺る)(俗語・婉曲)殺す。
組長を殺る。

※オマケの付録
●遣らずもがな やらず‐もがな
やらなくてよい。やるべきでない。


●遣らずぶったくり やらず‐ぶったくり

人に何も与えず、取り上げるばかりであること。

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